デトロイト破綻!!
先日アメリカのデトロイト市が破綻したというビッグニュースがありましたね。
デトロイトは1920年代から米国の主要な自動車メーカー(GMやフォード)が本拠地を構え、世界最大の自動車の街として栄えていました。
ピーク時には185万人いた人口も、80年代以降の自動車産業の衰退と共に人口も減少し、リーマンショックでGMが破綻する時には68万人近くにまで減少していたのです。
人口減少に伴い税収も不安定になり公共機関の運用もままならない為、警察官の検挙率も落ちていき治安はどんどん悪化。相変わらず雇用も安定しない、職を失った者達が犯罪に手を染める。しかし警察は動けない。人々は治安が悪いところから治安の良いところへ→人口減少。数十年そんな悪循環だったみたいです。
しかしここで1つ疑問に思いませんか?
リーマンショック後GMは政府の支援を受けて経営再建をして、見事に息を吹き返しましたよね。
しかしなぜGMの本社があるデトロイトの税収は伸びなかったのか?
謎ですよね。
ということでネット調べてみると・・・
『リーマンショック後の米国の自動車産業はめざましい回復を見せ、GMも完全復活したが、デトロイト市の税収は思いのほか伸びず、財政はさらに悪化、今回の破綻となった。
自動車産業が復活したにも関わらず税収が伸びなかった背景には、米国のダイナミズムがある。米国は日本に比べて人やモノの移動が激しい。ある都市の凋落傾向がはっきりしてくると、多くの会社や人が条件のよい場所に一斉に移動してしまうという特徴がある。
デトロイトの場合、街が開発された時期が古く、中心部には築100年の住宅が当たり前のように並んでいる(日本と異なり米国の住宅は良質なので、100年以上普通に使える)。当初は比較的賃金の高い熟練工向けの良質な住宅として整備されたが、現在の高賃金労働者の多くは、新しく開発された郊外の住宅地に住んでいる。デトロイトの中心部は、サービス業などに従事する低賃金労働者や移民などが多く住んでおり、自動車産業の復活の恩恵を直接的には受けていない。』だそうです。
↑デトロイトの廃墟。廃墟が街の至る所に↑
そしてデトロイトの破たんにGMは「事業や業績への影響はない。」
アメ車の未来の為にも、デトロイトには早く復活して欲しいものです!!